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the医院開業|高齢者に配慮したクリニックの増患対策例

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開業医をめぐるそれぞれの本音とは?

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家族の本音―個人医院と大学病院との連携による安心感

主婦 佐々木さん(仮名)72歳の場合


神経内科の個人クリニックにも通院中の佐々木さん。一人で通院が難しい夫に付き添う奥様ご自身も高齢なため、付き添いにも苦労なさることがあるそうです。

個人クリニックは、バスで20分ほどのところにあります。
いずれはタクシー通院を覚悟していますが、いまはリハビリの意味もあって、バスを利用しています。

主人はパーキンソン病のため、歩行障害があって、ちょっとした段差でもよく転ぶし、私も膝や腰が痛く、無理がききません。

いつも一緒に歩いていますが、主人が転んでも、私も助けられず、通りかかった方の手を借りるしかないんです。
ですから、あわてないですむように、若いときは5分くらいで行けたバス停まで、いまは15分以上の余裕を持って出るようになりましたね。

行きは、こんなふうに私たちのペースでゆっくり通っていますが、問題は帰りなんです。

「バスが来るな」と思っても、主人も私も走れませんので、見逃すしかありません。
バスの本数が多くないし、バス停にベンチもないので、待つのはつらいのです。
でも仕方ない・・・。
「クリニックにバスの時刻表が貼ってあるといいのに」と思いますね。時刻表があれば、バスの時間から逆算して、あわてずにバス停に着けるよう、クリニックを出る時間を調整できますから。

イメージ

それから主人も私も老眼なので、
待合室に貼ってあるお知らせや、クリニック内の案内表示が、文字が小さくて、見えなかったり、見つけられなかったりします。

患者はもちろんですが、付き添う人も、目のいい若い人だけではないので、字は大きくしていただくなど、配慮していただけるとありがたいですね。
特に休診日など大事なお知らせは、家に帰ってからゆっくり確認できるよう、印刷したものを配ってもらえるといいな、と思っています。

あと、通い始めて最初にとまどったのはお手洗いです。

新しいクリニックなのでとてもきれいなのですが、設備が最新式すぎるのも、年寄りにとっては困りものなんですよ。

というのも、どこに流すためのボタンがあるのかが分からなくて・・・。
結局ボタンではなくて、手をかざすタイプだったのですが、それに気がつかず、間違えて呼び出しボタンを押してしまったんです。
看護師さんや事務の方が、驚いて来てくださいましたが、あの時は恥ずかしかったですね。

若い方は新しいものにも、難なく対応できるのでしょうけれど、年寄りはそういうのは苦手でね。

よく見れば、流し方も書いてありましたが、あんなに小さい文字だと読めないし、気がつきませんでしたね。

とてもいいクリニックに出会えてよかったと思っているのですが、先生も看護師さんもまだ若いので、高齢者への配慮に欠けているところが残念なんです。

よく「老老介護」っていわれますけど、いまは私たちのように年寄りが年寄りに付き添う場合が増えていますよね。

若くて元気だと、なかなか気づきにくいと思いますが、高齢者に対してもう少し配慮があるとうれしいですね。

患者さんが不便だと感じていることや、改善してほしいと思っていることに配慮したクリニック作りが求められているようです。
あるアンケートで患者さんに心に残ったサービスを聞いたところ、「タクシーを呼んでくれた」「スリッパが清潔だった」「雨の日に受付でタオルを渡してくれた」「ベッドで休めた」などの声が寄せられました。患者さんがどのようなサービスを欲しているのか、そのニーズを知ることが、「選ばれる医院」になるための重要なポイントといえそうです。

次回は、親子3代にわたり家族ぐるみで同じクリニックに通っていらっしゃる方の登場です。かかりつけ医として、地元に受け入れてもらえるためのヒントを探っていきます。

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