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家族の本音―個人医院と大学病院との連携による安心感

主婦 佐々木さん(仮名)72歳の場合


東京23区内に住む佐々木さん(仮名)75歳は、パーキンソン病で、大学病院に通院しながら、最近区内の神経内科の個人クリニックにも通院を始めました。
なぜ、個人クリニックにも通うようになったのか、大学病院と個人クリニックの使い分けをどうしているかなどを、1人で通院することが難しいため、いつも佐々木さんの通院に同行している奥様(72)からお話をお聞きしました。


パーキンソン病で大学病院に通院しながら、神経内科の個人クリニックにも通院する夫に付き添う奥様に、2ヶ所に通うことになった経緯をお聞きしました。

いまのクリニックは大学病院の紹介で通い始めました。その大学病院で勤務していた先生が開業したクリニックです。主人がかかっているパーキンソン病は、薬が変わると、副作用というか、いろいろなことが起こる病気なんです。だから、3ヶ月に1回しか診てもらえない大学病院だと不安があったので、地元の先生を紹介してもらいました。

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地元といっても、バスで20分ほどのところにあります。本音は歩いて通える範囲のクリニックがいいのですが、パーキンソン病の専門の先生は少ないですから、贅沢は言えませんね。1時間以上かけて大学病院に通うのがだんだん大変になってきたので、満足しています。
実は、大学病院の事情も熟知していらっしゃる先生だったので、本当に助かったことがあります。
というのは、大学病院の先生には、大学病院に行かない3ヶ月の間に、近くに相談できるところがあるといいと思って紹介状を書いていただいたつもりでした。ですから、薬の副作用のコントロールが難しくなったときに、クリニックに助けを求めたのですが・・・。その経緯を大学病院の先生にお話ししたら、「両方に通院するのはよろしくない。どちらかに決めてくれ」と言われてしまったんです。
主人は大学病院にいる権威の先生のもと、最先端の治療を受けたいと思い、私は、将来大学病院に通えなくなる可能性が高いことを考えると、地元の先生とのつながりを大事にしたかったんです。だから私たちは、両方の先生に診ていただきたくて、どちらにも決めることができず、どうしたらいいかわからなくなってしまい、正直にそのままクリニックの先生にお話ししたんです。そうしたら、事情をすべて理解してくださって、両方に通い続けられるよう配慮してくださいました。うれしかったですね。大学病院にいらした先生なので、きっと大学病院の事情や大学病院の先生の性格などもすべてご存知だったのでしょう。今は3ヶ月に1回大学病院に通い、治療の方針を決めていただいたら、その方針の中で困ったことがあると個人クリニックに相談に行く、という私たちの希望がかなえられ、いい形で落ち着いたと思っています。
この病気は治りません。今は無理すれば、大学病院に通えますが、いずれは通えなくなるときが来きます。そのときに、以前からの経緯を知っている主治医が近くにいてくださる安心感は何物にも代えがたいですね。
個人クリニックの先生は学会などへも定期的に参加されているようで、そのための休診日があります。そういうのを見ると、積極的に新しい知識を得ようとしてくださっていることが伝わってきます。最先端のことは大学病院の先生でないとダメだろうと思っていましたが、その不安も払拭されました。

大学病院をはじめ、他病院の紹介で来院される患者さんにとって、紹介元の病院との関係も大切です。紹介元の病院と今後どのように付き合っていきたいか、患者さんの希望を聞き、その希望にできるだけ沿えるよう配慮することも、クリニックの信頼を向上させるために大事なポイントのようです。

「信頼できる先生に出会えてよかった」とおっしゃる佐々木さんですが、いくつか改善してほしいと感じていらっしゃることがあるそうです。後半では佐々木さんのお話をさらにお聞きしながら、より良いクリニックにするためのヒントを探ります。

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