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the医院開業|開業医のリアルストーリー VOL2(後編)の2

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実際に開業を経験したドクターの声をお届けする開業医のリアルストーリー VOL2

東急東横線の都立大学前駅から徒歩1分の好立地に、2019年2月に開業したもも耳鼻咽喉科。患者さんの通いやすさと、ご自身の子育てのしやすさを考え、駅近にこだわりました。 クリニックの診療体制や設備面での工夫は、どのようになっているのでしょうか。またそれに対する反響は? 引き続き、山崎ももこ院長にうかがいました。


「分かりやすい診療」を大切に、検査機器を充実させる

――そもそも耳鼻咽喉科を志したのは? 耳鼻科医として大切にしていることは?

やはり子どもが好きだからです。
小児科も考えましたが、子どもだけでなく幅広い世代を診たいと考えて耳鼻咽喉科に進みました。

耳鼻科の症状は複雑ですから、分かりやすく説明することを大切にしています。「わざわざ足を運んで順番を待って受診したけれど、結局よく分からないまま診察が終わった」というのでは、よくありません。
特に小さいお子さんは自分の症状を説明できないので、お母さんは不安です。
どのような症状があってどんな治療を受けるのか、患者さんが納得されることは大事だと思います。

――こちらのクリニックは検査機器が充実していますね。

当院では、映像を撮って患者さんにお見せしています。
そうすることで、患者さんは検査の意味を理解し、自分の症状を確認しながら納得して治療を受けることができます。

多く使うのは内視鏡です。
「鼓膜は正常ですね」「鼻が詰まっているのは、ここが腫れているからです」など、画像をお見せしながら説明します。

重心動揺計も用意しています。
これは、めまいの症状が表に出ていないときにも平衡機能を測ることができる機械です。

また赤外線フレンツェル眼鏡も使います。
めまいの患者さんの目の振れ方を観察する装置です。

ほかに、耳管機能検査の装置も備えています。
これは耳管の動きを波形で表す機械で、耳抜きができず痛みが出ているようなときに使います。
実際には、この検査が必要なシーンはあまりは多くないのですが、わざわざ遠くの総合病院に出向かずに、近くのクリニックで診断を受けられれば、患者さんが楽だと思って用意しました。

内視鏡洗浄機も、手元までしっかり洗える最新のものを採用しています。

内視鏡で耳や鼻の奥の様子を示しながら説明する
内視鏡で耳や鼻の奥の様子を示しながら説明する
めまいを得意とする山崎院長だけに、主に総合病院で用いられている重心動揺計を用意
めまいを得意とする山崎院長だけに、主に総合病院で用いられている重心動揺計を用意
耳管機能検査装置。クリニックではあまり行われていない耳管機能の検査も可能
耳管機能検査装置。クリニックではあまり行われていない耳管機能の検査も可能
眼球運動をみるフレンツェル眼鏡をモニターに接続し、患者さん自身に眼振の様子を見てもらう
眼球運動をみるフレンツェル眼鏡をモニターに接続し、患者さん自身に眼振の様子を見てもらう
内視鏡洗浄機は、手元までしっかり洗える最新式の機種を使用
内視鏡洗浄機は、手元までしっかり洗える最新式の機種を使用

子育て経験をいかし、寄り添う診療を

――開業後に気づいた点はありますか。

当院はトイレが1つしかなく、男女兼用です。
クリニックなので1つでいいと思っていたのですが、小さいお子さんも利用されるので、汚れてしまうこともあります。
ただ、いつでも気持ちよく使っていただけるよう、スタッフが率先してこまめに掃除してくれています。そういう点でも、とても良いスタッフに恵まれたと思っています。

――ご自身が子育て経験者であることも強みになっているのでは?

そうかもしれません。このくらいの年齢のお子さんならこう説明すればいいなとか、このくらいのお子さんだからお母さんに説明しようなどと判断ができます。
また、お母さんの不調で受診されたけれど、一緒にいるお子さんの様子が気になって調べたら、ひどい中耳炎だったということもあります。 そういう気づきも、自分の経験が役立っています。

めまいの原因にはストレスがあることがわかっています。
女性の場合、親の介護や子どもの受験の悩みが要因になりがちです。
もともと患者さんのお話はできるだけ聞くようにしていたのですが、子どもがいることで、そういうお気持ちがより分かるようになりましたし、大学病院時代よりも聞く余裕があります。
お話を聞くだけで治るわけではありませんが、少し症状が落ち着くこともあるんです。
なんでも話せるのが、こういうクリニックのいいところ。おかしいなと思ったらぜひ受診して欲しいですね。

取材を終えて

山崎院長のお名前からとった「もも」という響きの通り、明るく女性らしい温かさが満ちているクリニックです。
取材時は開業から1か月半と、いわば助走期間の最中。ゆっくりと地域に根を下ろしている段階といえます。年齢を問わず患者さんに向き合う姿勢で、いずれこの地になくてはならない存在になることは間違いなさそうです。

(取材・文・写真 松田慶子)

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