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開業医をめぐるそれぞれの本音とは?

FILE 009

家族の本音―予定外の開業話。両親の言葉で応援する気持ちに

塚田さん(仮名)39歳の場合


開業して4年の塚田さん。
開業直後は借入金がどんどん減り、不安を感じた塚田さんですが、1年を過ぎたころに「経営的にはもう大丈夫」と思ったそうです。

開業して大きく変わったのは、夫への緊急の連絡が無くなったことです。

以前は、勤務日以外でも呼び出されることが多かったです。私も医療従事者でしたから事情は理解していますが、それでも、初めての子供の誕生日に家族で外食中に呼び出されたときは、「これがずっと続くなんて・・・」と思いましたね。

休日に子供を夫に預けて外出して、帰ってきたら家に誰もいない。何があったのか分からなくて、夫に電話をしても連絡がつかない。実は、緊急呼び出しがあり、子供を預けるところが無かったので、子連れで病院に行き、子供を看護婦さんに預けて診療をしていた、ということもありました。

こんな毎日でしたから、家にいても、外出中も、ポケベルや携帯電話は手放せなかったですね。テレビドラマの中で携帯電話が鳴ると、ドキッとして、ドラマだと分かっていても、思わず夫の携帯電話を探していました。夜中でもかかってくることもありました。

ノイローゼとは言いませんが、携帯電話の音が怖いと思ったことも何回かありました。

今は、手術直後の患者さんなど、心配のある方には携帯電話の番号をお知らせしていますが、かかってくることはほとんどありません。携帯電話を気にすることがなくなり、精神的にかなり楽になりました。

イメージ

開業当初不安に思ったのは資金のことです。

保険請求の診察料は遅れて入ってきますから、最初は経費が出ていくばかり。
通帳の残金がどんどん減っていくのを見るたびに、最初から分かっていたことであっても、かなり不安になりました。

経営的にもう大丈夫と思えたのは、開業して1年くらいたったころだったと思います。

おかげさまで今は経営に対する心配はありませんが、夫の健康のことが心配です。
開院当初は、休診日は木曜日だけで、その木曜日も大学病院に出ていましたので、実質的には毎日診察をしていたんですね。

さすがにそれではきついと夫自身も思ったようで、患者さんが比較的少ない日曜日を休診にしました。

とはいえ、日曜日にしか手術ができない患者さんのために、月に1〜2回は日曜日も出ています。
あまりにも忙しい夫のことが心配になり、木曜日の大学病院を辞めることを提案したことがあります。

私は、開業当初はアルバイト収入があると安心と思っていましたが、その必要性も低くなったので提案したのですが、夫は大学病院に行けば他の医師と交流ができるし、最新の情報も得られるので、辞めたくないとのこと。

私が思っていたのとは違う理由で、大学病院に行っていたことをはじめて知りました。

そんな理由ですから、大学病院での診察は今も続けています。
現在はまだ体力もあるのでいいですが、これから先、ずっとこのままの状態が続くと、夫の健康状態が心配です。
週に1〜2日は他の先生に来ていただくなど、少しずつお休みがとれる体制に変えていってほしいと思っているところです。

ある調査によると自分の健康状態について、
約4割の医師が「あまり良好だと思わない」「全く良好だと思わない」と答え、医師の多くが自身の健康に不安を感じているようです。

クリニックの経営には、医師自身の健康管理が欠かせません。
開業当初は医師1人で診療したとしても、軌道に乗ったら、休診日を増やす、週に何日かは他の医師の手を借りるなど、診療体制を工夫することも大切といえます。

次回は、まだ物件が決まらないまま病院を辞めた医師のご家族がご登場します。
開業までの約1年半、「開業準備で充実していた」と話す夫に対して、妻はどんなことを感じていたのでしょうか。その本音を探ります。

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