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the医院開業|看護師の本音~雇用条件が文書で提示されると安心~

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スタッフの本音―雇用条件が文書で提示されると安心

植村さん(仮名)43歳の場合


夫の転勤に伴い海外で暮らしていた3年間を除き、 約20年の間、看護師として勤務してきた植村さん(43歳)。

今までに勤務した病院の数は4ヶ所ですが、現在お勤めの個人クリニックが一番働きやすいと感じていらっしゃるそうです。
そこで植村さんに、どんな病院だと働きやすいと感じるのか、他の病院との違いはどこにあるのか、などをお聞きしました。


病院勤務後、3年間の海外生活を経て看護師として復帰。
その後2ヶ所の医院に勤務した植村さんに、今のクリニックを気に入っている理由をお聞きしました。

海外へは主人の転勤で行っていました。 看護師はやりがいのある仕事ですので、帰国したらまた働きたいと思っていました。

ですから、一時帰国した時に、以前に勤務していた総合病院の先生が独立準備をされていることを知り、連絡をしたら採用していただけまして、帰国と同時に仕事を再開しました。

現在は別の皮膚科のクリニックで働いています。
今のクリニックも、同じ総合病院から独立された先生が経営していて、やはり以前のご縁で声をかけていただきました。

どちらの病院も先生はもちろん、看護師も一緒に働いていた人ばかりでしたので、私としては初めての医院に勤務するような不安はありませんでした。

今まで働いた中でどこが一番いいか、と聞かれれば、断然今のクリニックです。

理由はいろいろありますが、
就業規則や経営理念がはっきりしているので、働きやすいことでしょうか。

最初の採用面接の時に冊子を渡され、それに沿った説明がありました。
そこには、経営理念をはじめ、有給休暇のとり方、昇給のこと、退職金の有無、辞めたいときはどうしたらいいか、などが書いてありました。

いわゆる就業規則ですね。一般の企業ならこういうものがあって当たり前なのでしょうけれど、個人経営のクリニックでは珍しいと思いますよ。
私の経験でも、最初の都立病院にはありましたが、その後勤めた総合病院や個人クリニックでは、こういうものを見せられたことはなかったですね。

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看護師が就職するときって、個人クリニックの場合、たいてい院長先生と面接をして決まるのですが、有給休暇や昇給、退職金の有無は、こちらからはなかなか聞きにくいんですよね。

週何回、1日何時間働くかは決めますが、「賃金は他の人と同じくらいでいいよね」という一言で終わってしまって、正確に提示されないこともあります。

残業があった場合(あるのが当たり前なのですが)、残業代がいただけるのかとか、休んだ場合はそのまま減給なのか、有給が何日あるのかなど、本当はすごく気になるところが、うやむやなまま。働き出して、はじめてお給料をもらった時や休んだ時に、だんだん仕組みが分かってくるんです。

前に勤務していた個人クリニックもそんな感じでした。

退職するにあたっても、「何日前までに申し出ること」といった規定がなく、退職したいと申し出ても、なかなか了解してもらえなかった人もいましたし、院長先生の機嫌を損ねてしまい、即日解雇になった人もいました。

円満退職したAさんは、退職金があったけれど、院長の機嫌を損ねて退職したBさんはなかったらしい、なんていうウワサも流れるなど、とにかくわからないことだらけでした。

あの病院はちょっとひどかったですが、いろいろな病院に勤務している仲間が集まると、よく「院長の気分で変わるとか、口約束みたいなのはやめてほしいよね」と話が出るので、程度の差はあれ、似たようなところが多いのかな、と感じています。

それから比べると今のクリニックは、最初から、交通費の規定や有給休暇の日数や取り方、昇給についてなど、気になるけれど、なかなか聞きにくいことをしっかり提示していただいているので安心です。

退職金も、いただける条件が提示してあるし、退職したい場合は希望日の何日前に申し出ればいい、ということも書いてあります。
昇給については、年に1回契約書にサインするんです。「今後1年間は、週何回、いくらのお給料で働きます」みたいな労働条件が全部書いてあって、不満や希望があれば、納得いくまで話し合っていただいています。

だから、毎年気持ちよく契約書にサインしていますよ。

こういうことって、特に個人クリニックだと、制度化されていなかったり、文書ではなく口頭で伝えられるだけだったりと、曖昧なところも多いと思います。

私も今まで就業規則が無いことに疑問をもっていなかったですから、最初に見せられた時は驚きました。
でも、1年、2年と経つうちに、その存在意義がわかってきました。
こういう面と向かっては聞きにくい事項を、文書として提示していただけるって、長きにわたって気持ちよく働くうえで大事なことなんですね。

最近、医療機関に対しても、残業代の不払い、労働協定の不備など、労働条件に対する是正勧告が出されたというニュースが、報道されることが増えてきています。余計な労働トラブルをなくし、よりよい医院運営に専念するためにも、就業規則を作成・見直しをすることは、重要なポイントになりそうです。

「気持ちよく働くためには、風通しの良さが大事」と話す植村さん。後半では、気持ちよく働くために、院長先生に期待することをお聞きしました。

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