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準備不足の開業!リカバリー大作戦

新規開業のスタートダッシュに残念ながら失敗した院長が経営を軌道にのせるまでの3カ月間の奮闘ぶりをご紹介します。

EPISODE 1

ホームページ作成の手配を忘れた!


その場のノリで開業を決めてしまった小原賢人医師。
開業コンサルタントの助けを得ながら、なんとか開業できる目途がついてきました。
と、ホッとしたのもつかの間、なんと、HP作成の手配を忘れていました。
いくら勤務をしながらの開業準備だったとはいえ、今の時代、HPもないままで開業するわけにもいきません。
どうする!小原先生!!

リカバリーは可能か?

大丈夫、まだ2カ月ある!

「小原先生、HPはいつ出来上がりますか?」
開業コンサルタントの山口豪志さんにそう聞かれたとき、一瞬にして頭の中が真っ白になってしまいました。

半年くらい前に、「先生、そろそろHPの準備を進めてください。私がこれまでにお付き合いしたことのあるデザイン事務所やHPの制作会社をピックアップしてきました。もちろん、先生にお知り合いがいらっしゃるなら、その方に依頼されても結構です。制作者とコミュニケーションをしっかり取れることが、HP作成には一番大切ですから」と、山口さんに言われていたことが、はっきりと思い出されました。

「それが~、あの~、すみません。すっかり忘れていて、何も準備していません。山口さん、どうしましょう……」

勤務医として働きながらの開業準備で、いつもギリギリの状態で仕事と開業準備をこなしていたため、これまでにも何回かミスをしていましたが、これほどまでのミスは初めてでした。
山口さんもさすがに顔面蒼白になっていました。でも、さすが経験豊かなコンサルタントだけあって、すぐに私に指示を出してくれたのです。

「いま、気がついて幸いでした。あと1カ月半でなんとか体裁だけでも整えましょう。そして、開業から3カ月間で、100%のHPにしていきましょう。そういうことなら、ちょっと高いですが、このHP制作会社がいいでしょう。人数も多いので、急ぎの仕事にも対応してくれるはずです。すぐに連絡してみます」

そう言うと、すぐに携帯で連絡を取ってくれたのです。
幸いにして、この会社が引き受けてくれることになりました。ただし、特急料金を請求されて、予算額の1.5倍の料金を支払うことになってしまいましたが。
山口さんによると、今の時代、HP制作に半年以上をかけるクリニックは普通で、どこもクリニックの特徴を表現するために工夫をしているらしい。「時間がないのでデザインには凝れませんが、シンプルでもキラリと光る内容にしていきましょう」と、発破をかけられたのです。

HP制作によって、クリニックの方向性が明確になる

さっそく、翌日から制作会社との打ち合わせが始まりました。
担当の山岸さんはとても仕事のできる人で、私の曖昧な思いを確実に言語化してくれたおかげで、HP制作の経験もなく、ましてやデザイン的センスなどまったくない私も、安心して、この会社にすべてを任せることができました。
とはいえ、クリニックの理念や院長からのメッセージ、診療方針など、クリニックの根幹にかかわる原稿作成は、院長である私がやらなければなりません。
ところが筆がまったく進まない、というより、患者さんに発信する言葉を持っていないということに、今さらながら気づいてしまったのです。

開業も、友人の横川が開業するから、というゆるい理由から出発していたこともあり、いつもコンサルの山口さんに「先生はどんなクリニックを作りたいのですか?」と問われても、はっきりと答えることができなかったのです。
そのツケがいまになって回ってきたということですが、今さらそんな泣き言を言っても始まりません。1週間かけて、必死で自分の考えをまとめ、原稿を山岸さんに渡しました。

「先生、山岸さんから原稿を送ってもらって、メッセージを読ませていただきました。感動しました。やっとクリニックの院長としての覚悟ができましたね」
 山口さんにそう言われた私は、HPの原稿を書くことで、曖昧だった考えがまとまり、医者としての志を新たにし、さらにはクリニックの方向性を明確にすることができたことを実感しました。

「半年前にこれをやっていただけていたら、もっといいクリニックを作れていたでしょうね……」と山口さんには嫌味を言われてしまいましたが、とにかくHP制作の目途はつきました。
完成は1カ月先。この遅れをどうやって取り戻していくか、リカバリーのための作戦を練っていこう!

上記の物語はすべてフィクションです。

(文責:ブランディングエディター 内田朋恵)

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