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どうする?コロナ後のクリニックのIT化
新型コロナ感染症の世界的パンデミックで、私たちの生活スタイルも大きく変わりました。あらゆることへのIT化の流れは止まらないように思えます。
EPISODE 01
初診の患者さんへの対応が変わる?
クリニックにITを導入する場合、最初に検討されるのが「予約システム」でしょう。
患者さんにとって、待ち時間が長いことが一番のストレスとなることは明らかです。
予約システムがうまく機能し、待ち時間を減らすことに成功するだけで、患者さんの印象はよくなります。
呼び出しまでに10人を切ったらお知らせメールが届いたり、予約を取った時点で待ち時間が予測されたりと、いろいろな予約システムがあります。
まずは仮導入してみて、どのシステムが患者さんにとって一番使いやすいものかを見極めるのもいいでしょう。
予約システムを導入することで、マイナスの効果が出たというクリニックはほとんどないようです。とはいえ予約システムは完全ではないので、患者さんの意見を聞きながら、導入後も運用については検討してく必要があります。
例えば、予約を取らずに来てしまった患者さんはどのように対応するか、遅れてきた患者さんはどうするか。あらかじめルールを決めておかないと、トラブルのもとになります。
加えて、あまりシステムに頼りすぎると、ネットを利用できない高齢の患者さんなどには、使い勝手の悪いクリニックになってしまいます。そのあたりは、さじ加減が必要です。
これまで普及している予約システムの多くは、初診の患者さんは対象外だったため、初診の患者さんは、朝一番で受付するか、何時間も待つというのが一般的でした。ところがコロナパンデミックのおかげ?で、こうした問題が解消したクリニックもあったようです。

初診の患者さんの待ち時間を減らす方法とは?
発熱外来を始めたクリニックやコロナワクチン接種を担ったクリニックは、「かかりつけ医」で受診という建前はありましたが、多くの初診の患者さんも受け付けました。
特に発熱外来では、まずは電話で予約を取って受診という流れが出来上がりましたが、流行の拡大とともに増える電話に対応が難しくなっていきました。
そうした中で予約システムの改良も進み、初診の患者さんにも対応できるようになりました。患者さんの生年月日などを仮診察番号として発行し、発熱外来を受診したい患者さんに対応し始めたのです。
同時に問診表への記入もできるシステムも出てきました。初診の患者さんはカルテを新たに作成するため、それだけで時間がかかります。
けれども、こうした予約システムでは、予約時にカルテに必要な情報を患者さん自身に入力してもらうことも可能なのです。
そのほか、インフルエンザワクチンをはじめとする各種予防接種の予約が取れるものや、希望すれば初診の前にオンラインで予診もできるシステムまで登場しています。
昨秋はインフルエンザワクチンが不足し争奪戦が起りましたが、こうしたシステムを導入したクリニックは対応もスムーズだったようです。
いいことばかりの予約システムに見えますが、前述したようにスマートフォンを持っていない人やスマホの操作が難しい高齢者にとっては受診拒否とも取れるものです。
診療科にもよりますが、クリニックへのIT導入の際には、そうした患者さんへの対応策も講じておく必要があるでしょう。
(文責:ブランディングエディター 内田朋恵)
