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患者に選ばれるかかりつけ医の条件とは?
日本でも導入しようとしている「かかりつけ医機能」
どんなかかりつけ医なら患者さんに選んでもらえるのでしょうか
EPISODE 00
2024年度の診療報酬・介護報酬改定でかかりつけ医は制度化するか?
コロナ禍で「かかりつけ医」という言葉が、身近になりました。
しかし、かかりつけ医を持っている人は、56%にとどまります。*1 特に健康な若い世代にとって、かかりつけ医は遠い存在です。
そのためコロナ禍では、かかりつけ医を持たない人が発熱外来にたどり着けないといった問題も発生しました。
当初ワクチン接種が進まなかった原因も、かかりつけ医を持たない人が多くいたことが指摘されています。
かかりつけ医については、平成16年~17年ころから、厚労省の審議会「医療連携体制・かかりつけ医」で話し合われてきました。
すでにその頃、欧米諸国ではかかりつけ医制度が導入されていました。
そこで日本でも、高齢化社会における医療費の拡大を抑えるための策として、「医療連携体制・かかりつけ医」機能について、本格的に検討が始まったのです。
政府は、2022年6月の「骨太の方針」に、「かかりつけ医機能が発揮される制度整備を行う」と明記したことで、
2024年度の診療報酬と介護報酬の同時改定で、かかりつけ医を制度化する意向であることが明らかになったといわれています。
これから開業する人はもちろん、すでに開業している人も、これからは「かかりつけ医制度」を意識せざるを得ません。
そこで5回にわたって、かかりつけ医制度のメリット・デメリット、どんなかかりつけ医なら患者さんに選んでもらえるのかについて、考えていきたいと思います。
(2022年10月 the医院開業事務局)