「the医院開業」開業支援ドクターの声 File 005
クリニック開業に関する「ソフトのプロ」と
「ハードのプロ」による的確なサポート
すずき糖尿病内科
クリニック
神奈川県厚木市 2013年開業
院長・医学博士
鈴木 大輔 氏
病院勤務時代から開業までの流れ
―2013年4月に開業されて半年が経過、糖尿病(慢性疾患)専門クリニック「すずき糖尿病内科クリニック」を開業されて患者様も順調に増えて来ていますね。病院での勤務と比較して、開業されてから診療スタイルはやはり随分かわりましたか?
開業当初は、患者数が集まるか心配でしたが、現在1日20数名で、専門性の高い疾患ですので、一般の内科と比較しても単価も高く一安心しています。患者さんの構成としては、大学病院からの紹介が半数、その他は新規の方ですね。
病院勤務時と変わったところは、すべて自分で考え、自分の好きな様に出来る点です。
機材は大きな病院にはかなわないですが、逆にクリニックでは、きめ細やかな患者さんへの対応ができるという大きなメリットがあります。レントゲンや心電図といった設備は入れていませんが、その分スタッフを充実させ、患者さん一人一人のケアに力を入れられる様にしました。
当クリニックには、看護師が4名おりますが、全員、糖尿病療養指導師の資格と、フットケアの資格も持っています。今までできなかった患者さん全員の足を看る事もできるんです。ちっちゃな事かも知れませんが、とても重要な事だと思っています。
―開業までの流れと、「the医院開業」を利用して良かった点を教えて下さい。
通常4ヶ月での開業というのは難しい事ですが、本当に良いアドバイザーに恵まれたと思っています。
昨年12月末に物件が決まりそうな時期に、何から片付ければいいのかわからない状況の中、the医院開業に相談させていただき、きめ細かいサポートをして頂いたのは本当に助かりました。
the医院開業には、ソフトのプロとハードのプロが揃っていらっしゃるので非常に助かりました。また、電子カルテなどの機器選定の際にコンペ方式でのご提案でしたので、クリニックに合った良いものを選びながら選定するできました。
開業するにあたって重要なのは、「立地」「スタッフ」「開業アドバイザー」。
―開業の際に重要視した事はなんでしょうか?
まずは「立地」ですね。以前勤務していた病院の近くに開業出来たので、300人弱の患者さんが自分のクリニックに来てくれました。開業する前はあまり気付いていませんでしたが、開業当初からある程度の患者さんが確保出来ていることはとても有利なことだと思います。もし、今まで診療していた患者さんを連れて取れて来れないような場所を選ぶのであれば、相当綿密に調査しないといけなかったでしょうね。
次に「スタッフ」。開業当初から8名で、検査技師、栄養士、事務、看護師。4名が看護師です。もしかしたら多いかもしれないと思いましたが、実際開業してみると看護師は多くて良かったと思いました。多い分、きめ細やかな対応が出来、大きな病院との差別化に繋がりましたので。
最後は、実績のある優秀な「開業をサポートしてくれるアドバイザー」です。開業までにはやらなければいけない事があり過ぎて、サポートがなければ、開業する事はできなかったですね。
―事務長である奥様の協力が大きかったと感じますがいかがですか?
開業に向けての各方面との連絡、それから開業してからも、スタッフの調整を含め事務長として楽しく取り組んでくれているので、本当に助かっていますね。
―電子カルテや検査システムについてもこだわりがありましたが、実際に導入してみていかがですか?
糖尿病専門のクリニックでは、HbA1cの検査を院内でしかも数分でできる事は当たり前ですが、生化学検査までできるところは少ない様です。HbA1cはもちろん、生化学検査までできる様にし、ほぼ大学病院と変わらない仕組みになっています。さらに電子カルテに情報が送られるという流れが取れており、糖尿病クリニックの専門性を出す事ができていると思います。
―宣伝についてはどの様な対応をされていますか?
開院時に折り込みと最低限の電柱広告だけですね。
駅からも近く、一目でわかる看板も設置してありますし、駅利用者の方の認知度も高いと思います。国道246号線沿いにあり、車を運転する方にも目立ち、看板を見かけて来院された方も多くいらっしゃいますね。患者さんの来院動機のアンケートは取ってはいませんが、口コミの力が大きい様な気がしています。
―今後の展望をお聞かせ下さい。また、これから開業されるドクターにアドバイスがあればお願いします。
20年先の事を考えてしまいますね。まずは患者さんの事を第一に考えて行きたいと思っています。
フロア拡張して、運動療法や調理体験も出来ればと思っていますし、患者様が増える事を考えると、スタッフはもちろん可能ならパートや常勤の医師も増やさないといけなくなると思っています。
大病院では出来ない事をやって行く事で、患者さんに細やかなサービスを提供できるという事にこだわって行きたいですね。またそれに加え、今までの開業医ができていない事も考えて行かなければと思っています。
半径50mに内科が2件、半径100mに内科が4件ありますが、糖尿病に特化したクリニックとして、専門性の高さが近隣の競合のクリニックとの差別化になっていますね。そうした専門性を打ち出し、いかに差別化できるかが重要だと思いますので、これから開業されるドクターは参考にされてはいかがでしょうか。
―スケジュールはタイトであったにも関わらずスムースに開業できたのは、先生のクリニックに対してのコンセプトがしっかりしていた事が要因だと思います。また、the医院開業に高い評価を頂き、うれしく感じております。今後もきめ細やかなサポートを心がけますので、よろしくお願いします。
担当者のコメント
年末に初めて先生とお会いし、まだ何も決まっていないが、年度明け早々に開業したいとご相談いただきました。
年末年始を挟むこともありかなり無理のあるスケジュールでしたが、先生のお考えがはっきりされていた点、機器選定をはじめとした選択の先生の判断が早かった点と、事務長を務める奥様との連携が素晴らしかったこともありスピーディーな開業が出来たと思います。特に今回は身近でサポートする奥様の重要性を認識いたしました。
拡張、分院等のお手伝いもさせていただければと思います。
今後ともよろしくお願いします。
株式会社メディヴァンス コーディネーター 岩城弘尚