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開業ドクターから学ぼう開業ケーススタディ

開業後の診療所経営について具体的ケースを検証し
経営改善につながる対策を『処方箋』として解説します。

開業後の診療所経営について「経営改善戦略」「経営再建戦略」「事業拡大戦略」の3つに分け
具体的ケースを検証し経営改善につながる対策を『処方箋』として解説します。
連載前半は「経営改善戦略」について。まずは増患・増収につながる戦略として
初回は「広告戦略見直しによる増患者対策その1、一般内科のケース」を取り上げます。
そこでは開業当初という段階での特別な戦略も必要のようです。
院長は病院勤務時代から患者さんからの評判が良く、開業前は多くの患者さんを抱えていた。
とある日、院長は受付事務から何気なく患者さんのつぶやいた言葉を聞き、ハッとした。

エピソード1 患者のつぶやきが改善のヒントに―内科診療所ケース紹介
エピソード2 口コミ以外は役立たない?認知度アップの実施策とは?―問題点に対する処方箋

FILE 001

広告戦略① 広告戦略見直しによる増患対策

患者のつぶやきが改善のヒントに 一内科診療所ケース紹介ー
院長は病院勤務時代から患者さんからの評判が良く、開業前は多くの患者さんを抱えていたが…


内科診療所のケース

Aクリニックの概要

項目 内容
標榜科目 循環器科、内科
院長 男性 50歳
開設日 平成20年4月
所在地 東京都近郊
クリニックの概要 テナントビル2階(35坪) 診察室1、処置室1、エックス線室
専用駐車場 3台
交通アクセス JR線の最寄り駅徒歩15分
スタッフ 看護師1名、受付事務員3名(パート職員含む)
経営形態 個人

Aクリニックの環境等

立地の環境はマンション郡を中心とした住宅地であり、駅からはそう遠くないものの日常生活は車によることが多い地域でもある。それに対応してクリニック前の月極駐車場に専用スペースを確保している。

院長は病院勤務時代から患者さんからの評判が良く、開業前は多くの患者さんを抱えていた。開業後も患者さんやご家族に親切丁寧に接しており、その意向は職員にも浸透していて運営上の目立った問題点はないようである。清掃も行き届いており、また患者数が多くないことから待ち時間もほとんど無い。

開業時、院内のレイアウトを決める際には医療機関に実績のある設計・施工業者と契約し入念な打合せを行い、バリアフリー構造やお手洗いなど患者さんの視点にたった配慮がなされている。

しかしながら、看板などにはあまり資金をかけず、表通りからはやや認識しづらい。入口ドアと窓に施設名・診療科目・診療日時などをはじめ、診療所の基本情報をカッティングシートで表示している。併せて、ホームページは開設しているものの基本情報を掲載しているのみである。

経営状況

月間数値 実績 事業計画
一日あたり患者数 20人 40人
診療単価 4,700円 4,500円
医業収入 213万 400万円
薬品費等 15万円 31万円
人件費 54万円 65万円
家賃・リース料 70万円 70万円
その他経費 30万円 35万円
差引利益 44万円 199万円
借入返済 18万円 18万円
差引収支 26万円 181万円

実績は開業より18ヶ月経過時点の月額事業計画は開業前の18ヶ月後の予測数値

開業当初の患者数は1日あたり10名前後、1年半経過の現在は平常期で1日平均20名程度にとどまっており、順調に推移しているといえる状況ではない。丁寧な診療を心掛けながらも資金繰りの問題が気になりはじめており、このままでよいのか悶々とクリニック経営を続けていた。

そのような中でとある日、院長は受付事務から何気なく患者さんのつぶやいた言葉を聞き、ハッとした。

「ここに内科医院があることを先日まで知らなかった。もっと早く知っていたら良かったのに。でもこれからは遠くに行かなくてもすむよ。」

総括

戦略的な視点から不足していた要素に気づいた院長はこれに対応し、その結果Aクリニックはここをポイントとして経営好転への道をたどり始めることとなりました。
院長はこの言葉からどのようなヒントを得たのか、お分かりでしょうか。次回はその内容と顛末をご紹介します。

(文責:税理士法人町山合同会計)

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