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スタッフの本音―医療事務の資格ない私でも、医療事務が務まる理由

本郷さん(仮名)43歳の場合


医療事務スタッフとして8年働いている本郷さん。
実務経験は十分なのに、最近になって資格取得を考えられているそうです。
なぜなのでしょうか?

レセプトの電算化が義務付けられるという流れに乗って、私の病院でもその準備が始まりました。

これが定着したら、次は普通ならカルテの電子化でしょうけれど、うちの先生は68歳。
どうやらパソコンが苦手なようで、カルテの電子化が必須になったら病院を閉めるとおっしゃっています。

そうしたら、私、失業しちゃいますので、将来に備えて最近求人広告を眺めることが増えました。
未経験でも可、資格がなくても医療事務講座を受講をしていなくてもいいという求人も多い中、やはり待遇がよいものは、経験や医療事務講座の受講歴を重視する傾向にあります。

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ですから、今さらですが、医療事務の勉強をしてみようと思って、先日、大手スクールの講座資料を取り寄せました。

どのスクールにも未経験者用のベーシックな講座として『医療事務講座』というような名前のものがありますが、それ以外にも、電子カルテやレセプトチェックだけに焦点を絞った講座もありますし、最近は調剤薬局専門の医療事務講座もあるようです。

学習スタイルも通学だけでなく通信もあるし・・・。

私にどの講座が適しているのか迷ってしまったので、2人の方に相談したんです。

1人は、1年ほど前に医療事務の講座を受講し、医療事務技能審査試験に合格した友人です。
最近小児科で働き始めたのですが、なかなか就職口が見つからなかったそうです。
理由は、実務経験がなかったためとのこと。彼女はフルタイムで働きたいと思っていました。

しかし個人病院の先生方は、未経験者は、受付、会計、カルテの入力といった日々の業務の担当するパートとして採用としているケースが多いそうです。

「フルタイムで働くなら、診療報酬請求業務まで任せたい。
それには診療報酬請求業務の実務経験者がいい」と言われたそうです。

彼女は今はパート勤務をしていますが、お願いして診療報酬請求業務も経験させてもらっているとのこと。
経験を積んで、フルタイムをめざすと言っています。

もう1人相談したのは、今のクリニックで一緒に働いている、この道30年の大先輩です。
この方からは「あなたは8年もこの仕事をやっているから、即戦力になるわ。
後は困ったときにどうしたらいいかという知識をつけるだけ。
どのスクールでもいいのでベーシックな講座を受けておけば、鬼に金棒。どこででも通用するわ」と言われました。

講座の中でも大事なのは、手書きでレセプトの書類が作れるだけの知識を身につけておくことだそうです。
実際は全ての作業がパソコン上でできるので、今の私のように、そこまでの知識がなくても仕事はこなせますが、
万が一、パソコンが使えない状況になっても困らないようにしておいたほうがいい、という話でした。

急な停電になったら、事務作業がストップしてしまい、診療が続けられない・・・では困ってしまいますものね。

お二人の話を聞いて、クリニックの先生方は、医療事務スタッフに対して、パートとフルタイムで期待する役割が違うこと、フルタイムのスタッフに対しては即戦力として使える経験も求めていることがわかりました。近い将来、転職をしないといけなくなるかもしれません。その時に備えて、今から体系的な知識を身につけておこうと思っています。

医療事務の資格には厚生労働省が認定している公的資格2つ(診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務技能審査認定試験)と、十種類以上の民間資格があります。

また、各種スクールが開講している医療事務講座の内容も多岐にわたっています。

医療事務スタッフの採用にあたっては、①どんなスキルをもったスタッフを何人雇用するのか、採用計画を十分検討すること、②求人に応募してきた人に対しては、経験や資格、講座受講経験の有無だけでなく、講座や資格の内容も検討することが大事なポイントと言えそうです。

次回は、医療事務を長年やってきたお母さんの影響で、医療事務の講座を受講しスタッフとして働き始めたという鈴木さんが登場します。

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