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the医院開業|クリニック経営に役立つ看護師の本音

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開業医をめぐるそれぞれの本音とは?

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スタッフの本音―転職はしたものの、理想と現実のギャップが…

島崎さん(仮名)31歳の場合


個人クリニックに看護師としてお勤めの島崎さん。
より良いサービスを患者へ提供していくために、スタッフがクリニックに求める仕組みとは?

外来にくる患者さんの人数が曜日によって、多かったり少なかったりするんです。

月曜などの休み明けの日が混む、というのは理解できるのですが、それ以外の日でも必ず混む曜日があって・・・。

この原因が「看護師の技術の差」のこともあるんです。
看護師の技術が顕著に現れるのが「採血」です。
注射をするときに、患者さんは、一度「痛い」と感じてしまうと、その看護師を嫌がる傾向があります。

糖尿病のように定期的に検査をする方は、毎回痛い思いをしたくないので、採血がうまい看護師がいる日に集中しちゃうんですよ。

患者さんから「いつも火曜日にいる看護師のYさん、注射下手なんだけど、あれ、何とかできないの?何度も針を刺されて、参っちゃったよ」と、笑いながら言われた看護師もいます。

患者さんは看護師のローテーションをよく知っていて、シビアに反応されますね。

イメージ

他の看護師が技術不足の看護師を指導できればいいのですが、いまは同年代の看護師ばかりしかいなくて・・・。

同年代ということで、話やすいし仲もよく、居心地は申し分ないのですが、医療の技術や知識も同じようなレベルで、まとめ役がいないのが私たちの悩みです。

困ったことは全て先生に相談すればいいと思われるかもしれないですが、内容によっては同僚の悪口を言いつけるようで、余計な軋轢を生みたくないと思うと、そう簡単なことではありません。

こんなときに、先輩看護師として私たちを指導できたり、看護師の代表として先生と対等な立場で話ができたりする、大学病院でいえば看護師長にあたる人が一人いるといいと感じます。

実は、私がここで働き始めたときは、大きな病院を定年で辞めた看護師さんがいたんですが、ご家族のご事情で、1年くらいで辞めました。

本当はその時にすぐ、同じようなベテランの看護師が採用されればよかったのですが、ベテランの方となるとなかなか代わりは見つからなかったようです。

それに経営面を考えると、採用するなら若い人のほうがいい、という事情もあったみたいですよ。

「経験豊富な先輩看護師がいるだけで解決できるのに」と思うことは、他にもたくさんあって・・・。
たとえば、初めて勤務をするとき。新卒で仕事をはじめるときは、わからないことだらけなのは当然なのですが、転職時も実は同じで、勤務する医院が変われば、医院のスタンスや先生の診療方針が変わります。

そうなると看護師にとっては、たとえ同じ診療科であっても、気持ちは新卒同様、一から勉強をし直すようなものなんですよ。
だから、ちょっとしたことを教えてもらえると安心できます。

それから、訪問介護のときもそうですね。
訪問介護は患者さんのお宅に、看護師が一人で行きますから、「ほんとうにこれでいいのだろうか」と判断に迷うこともあるんです。大げさでなく、自分の判断が患者さんの生死にかかわるかもしれないわけですから、かなりのプレッシャーに押しつぶされそうになることも多いです。

もちろん、先生に電話で相談することもありますが、ほんのちょっとしたことでも気軽に相談できるように、ベテランの看護師がいると安心です。

ベテランの看護師が不在の場合でも、研修制度があれば、ある程度は解決できると思います。研修を通して、注射などの具体的な技術を向上させることができれば、患者さんの満足度も上がるでしょう。他にも、最新の医学や看護について学べる場はもちろんですが、接客のマナーなども教えてもらいたいです。この仕事はサービス業ですからね。

もちろん勉強をしたいと思ったら、自分でセミナーなどを探して、非番のときに参加することも可能ですが、それって、結果として睡眠時間を削ることになるので、自分の健康や日常の業務のことを考えると躊躇してしまいます。ですから、クリニック主導で、サービスを向上させるためのスタッフ教育の1つとして、制度化されているといいですね。

病院勤務の女性看護師を対象としたある意識調査で、
「今後、仕事を続けて行く上で望むこと」を聞いたところ、他病院との人事交流や研修制度の充実を求める声が多く寄せられたそうです。

自院だけでは実現が難しい場合であっても、近隣の病院が集まって合同研修会を開催する、地域の基幹病院で研修の機会を設けるなど、複数の病院での協力体制を検討するのもよい方法かもしれません。

次回は、公立病院、私立病院、個人クリニック、常勤、非常勤と、様々な形態の勤務を経験された看護師さんからお話をお聞きします。

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