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専門性を極めれば
コロナ禍でも患者さんは通院します!
コロナ禍でも患者さんが減らないのはどのようなクリニックでしょうか。
医者の専門性以外にも何か違いはあるのでしょうか。
EPISODE 00
医師の力量を明らかにした新型コロナ感染症
日本で最初の新型コロナウイルス感染症の患者さんが見つかったのは、昨年の1月のことでした。
あれから1年以上が経ち、ワクチン接種も始まりますが、いまだ流行の収束をむかえていません。
とはいえ、私たちもこの1年でコロナ感染症に対しての知識ができて、むやみに不安がらずに生活が送れるようになりました。
新型コロナウイルスと共存するためにやるべきこと
一時は壊滅的に患者さんが来なくなってしまったクリニック、診療所でしたが、昨年5月の1回目の緊急事態宣言解除後は徐々に患者さんが戻ってきたようです。
そしてインフルエンザの予防接種時期には、落ち込みが激しかった小児科、耳鼻咽喉科も一息つけるほど、患者さんが戻ってきました。
ところが昨年12月の感染の再拡大以降、またぱったりと患者さんは来なくなってしまったというクリニックは多いと聞きます。
このようにクリニック経営を直撃したコロナ禍でも、あまり患者さんが減らないクリニックがあります。
調べてみると、そうしたクリニックは専門的な治療をしているという特徴がありました。
例えば、落ち込みの激しい耳鼻咽喉科にあって、めまい外来を専門的に行っているクリニックは、すぐに患者数が回復したようです。
専門外来を設けられるかどうかは、すべて医者の力量にかかっています。
臨床の現場にいても、最新の情報を取り寄せ、日々勉強や研究を続ける医師は、どんな状況にも対応できる力量が備わっていると言えそうです。
コロナ禍は医師の力量が試される時なのかもしれません。
近頃では、たとえコロナ感染症の流行が収束しても、元通りの生活には戻らないのではないかと、多くの人が考え始めています。
つまり、コロナ禍を乗り越えて経営を立て直せるかどうかは、コロナ後のクリニックの存続にもかかわる重要な問題なのです。
そこで、これから5回にわたって、危機に強いクリニックの秘密を探っていきたいと思います。
(2021年4月 the医院開業事務局)