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医療政策と開業トレンド(総論)

  1. 医療政策の目指す方向〜  医療経営に影響を与える3つの要素とは?
    医療経営に生かすために医療政策のトレンドを知る事が重要。

医院を開業する際に気になるのは、開業して医院の経営がきちんとできるのかといったことです。そこで、これから開業に関する「トレンド」というキーワードを基に連載していきたいと思います。 さて、医院を開業するには成功させなければなりません。成功させるための秘訣は、きちんとした診療と医院経営になります。医院経営を構成する要素として、質の良い医療を社会の流れに乗って提供するということがあります。
この社会の流れについて第一回はマクロの視点で説明したいと思います。


成功する医院開業物件選び

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医院の経営に影響を与える要素をマクロでみると「医療政策」「医療従事者」「地域・社会」の3つがあります。医院の経営は、医療政策を表現する場である診療報酬点数に依存し、医療を提供する医療従事者により患者さんの満足が決まります。また、地域・社会によりニーズが変化するため医院経営の方針策定には重要な要素となっています。院長がいくら診療を頑張ったとしても、これらの要素をバランスよく経営へと生かすことができません。
そして、この中で特に重要なものが、医療政策です。近年では病院が破たんし、医院の軒数も伸び悩んでいます。病院の破たんは中小病院の経営に影響を与えるような医療政策が進行していること、医院の軒数が伸び悩む背景には経営の効率化を求める医療政策により廃業と開業が均衡しつつあるからなのです。逆に、医療政策のトレンドを知らなければ医院経営を成功へと導くことが難しいとも言えます。


日本の医療政策のキーワード

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日本の医療政策のキーワードは、財源が中心となっています。医療の質を向上したいという厚生労働省や医療業界の思いとは逆に、財務省中心の医療費を効率的に効果的にという政策が中心となっています。
その理由に図2のように一貫して伸び続ける国民医療費があります。経済成長が鈍化している日本では医療費の延びは、年金同様に大きな政策課題となっています。
近年の医療費では、1990年代に年平均1兆円伸びました。90年に約20兆円だった国民医療費が2000年に約30兆円へとなりました。この医療費の延びは税収不足である日本としては新たな財源がなければ国が破たんする可能性を秘めています。


質と効率双方を目指す政策へ

2000年代に医療費を抑制した結果、国民医療費に対して一定の成果があったが、医療費の抑制により医療現場が荒廃する結果となりました。まだまだ、医療費を抑制するという目的の現場の効率化中心の医療政策が進行しています。
これまで競争原理による効率化であった医療政策は医療現場の荒廃を目の当たりに学習し効率化の手法を転換しています。具体的には、これからは地域による医療機関の有機的な融合により医療提供の効率化が図られることとなります。質と効率の双方を同時に目指す協業の医療政策へとここ5年で転換しています。

執筆者紹介

木村 憲洋
高崎健康福祉大学健康福祉学部医療福祉情報学科准教授

  • 武蔵工業大学工学部機械工学科卒。
  • 国立医療・病院管理研究所病院管理専攻科・研究科修了。
  • 神尾記念病院などを経て現職。

著書に『病院のしくみ』『薬局のしくみ』『看護のしくみ』 (以上、共著、日本実業出版社刊)、『病院経営のしくみ』(日本医療企画)など。

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