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開業前の知識クリニックのスタッフ採用絞り込み策と看護師未採用対策
クリニックのスタッフ採用絞り込み策と看護師未採用対策ページ
スタッフ採用における絞り込み策について
- 実際にスタッフの採用面接をして、この2人または3人をどうしても絞り込めないといった話はよくあることです。
- そこでここでは、スタッフ採用における有効な絞り込み方法を考察していきます。
採用基準の優先順位を決める
- 採用者を絞り込めない時は、採用基準の項目に優先順位をつけておくことが大切になってきます。
例えば「糖尿病の専門治療に力を入れたい」という強い希望があるようでしたら、看護師だけでなく、事務職でも糖尿病治療について明るい人が優先順位として上位にくるでしょう。
また最初の6カ月はパートで、という条件でも可という人の優先順位も高くなるでしょう。 - それでも絞り込めないときは、スタッフと同性である女性の意見を聞いてみるという解決方法もあります。
女性は男性が見落としがちなちょっとしたしぐさや立ち居振る舞いを、細かくチェックしているものです。 - 採用面接時の受付だけは奥さまにお願いして、女性の目で見た印象を参考にしてみるのも一つの手です。
その程度の関わりなら奥様にお願いしても問題はないと思います。
無理なくシフトが組めるかシミュレーションしてみる
- 子育て中の人を積極的に採用したいと考えている場合はなおのこと、急なお休みにも対応できる無理のない勤務シフトが組めることは、うまく開業スタートを切れるかどうかを左右する重要事項になってきます。
そこで、採用決定前に、勤務シフトをシミュレーションしてみることをお勧めします。
その場合、絶対に採用したい人やリーダーになってほしい人を軸に、その人に負担がかかりすぎないようなシフトが組めるかどうかを確認していきましょう。 - まずは面接時に聞いた各人の勤務スケジュールの希望をもう一度チェックし、午前だけ、午後だけ、週3日などの希望をもとにシフトを組んでみます。
その結果、やはりフルタイムで勤務ができる人を採用する必要があるかどうかも考えてみましょう。
そのほか、未経験者を採用する場合は、その人が一人で勤務することはできれば避けなければなりません。
何通りかのシフトを実際に組んでみれば、こういった問題も見えてきます。
それにより、何人採用すれば無理なく働けるのかの基準もはっきりできます。
とはいえ、あくまでも机上のスケジュール調整ですから、予算が許すならば、一人ぐらいは余剰の人員を確保しておくと良いかもしれません。
看護師さんの応募がなかった場合の善後策
- 看護師不足は、昨今、大きな問題です。
- 完全な売り手市場のため、法外な給料を要求されることもあり得ます。
- 応募者のなかに納得できる人がいなかった場合、次善の策として、看護師の募集は続けながら、一時的に事務員に看護助手をしてもらうという方法もあります。
- ただし、その場合は医師の仕事が増えることは覚悟しておいてください。
- 実際、耳鼻咽喉科や眼科などには、あえて看護師を雇用せず、事務員だけでシフトを組むというクリニックもあります。
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