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お金のはなし

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ドクターの人生設計。どの道を歩みますか?

後編

35歳:財前ドクターのプロフィール
大学病院勤務の財前ドクター(仮称)は、奥様とお子様2人の4人家族の想定です。今後のライフプランをどう描いて いくか今はまだ迷っています。

1.ライフプラン計画の前に

まずは、自分や家族が思い描くライフプランを明確にし、それを実現するには、いくらの収入が必要なのかをイメージしておくことが肝心といえる。
それではこれから財前先生(仮名)が、FPを訪ねてC/Fを作成していくやりとりをみていきたい。

必要となるのが、キャッシュフロー(以下C/F)表作りだ。結婚・子供・住居・教育方針・基本的な生活のレベル・趣味・リタイア後の生活など、支出の推移と、働き方によって得られる収入の推移.貯蓄の推移を長期的に時系列で予測し、望む生き方の実現可能性を経済的な側面から検証していく。

2.財前家へのインタビュー

夫は内科医で35歳。妻は会社員で33歳。結婚して4年目となるが、子供は長男が2歳。二人目もすぐにほしいと思っており、二人目の妊娠を機に仕事は辞めたいと思っている。

子供の教育方針は、自分たちが学んだ学校と同じ私立の小学校に受験させ、高校まで一貫教育を受けさせたいと思っている。大学は医科系に進んでも良いように準備をしておきたいが、医科系であれば国公立に入ってもらいたい。

住まいは一昨年3LDKの新築マンションを購入したが、二人目の子が女の子であった場合は、思春期までにはそれぞれの部屋を持たせる必要があるが、現在の間取では無理があり、買い替えを検討したいと妻は言っている。

日常の生活は共働きということもあるが、ふたりとも食べ歩きが好きで外食が多い。まだ子供も小さいので高級店にはなかなか行けないが、週末には外食をしたい。
共通の趣味はドライブと旅行。子供が出来てからは海外旅行ではなくマイカーでの旅行が中心。ふたりとも仕事が忙しく、ゴルフなど他の趣味などもてる状況ではないので、趣味の車だけは高価でも気に入ったものを乗りたいと思っている。

夫は二人兄弟の長男で両親は健在。夫の父は医師で生命保険会社の医長として勤務している。妻は一人っ子で両親ともに健在。妻の父は公務員、母は専業主婦。それぞれの両親は戸建ての持家に住んでいる。
今のマンションは双方の実家に車で30分以内のところにある。どちらの両親ともいまのところ同居する予定はないが、夫は長男であり、妻は一人っ子であることを考えれば、将来はどうなるかは未定。

生命保険は子供が生まれたときに加入したが、内容や保障額も理解していないので 見直しをしたい。
資産は現金が約1000万円。投資や運用はせずに銀行に預金している。


3.財前先生のプロフィール

財前家のプロフィール

氏名

年齢

結婚/扶養

職業

財前 大

35歳

6年前(29歳)

医師/大学病院

財前 愛子

33歳

非扶養

会社員

財前 翼(男)

2歳

扶養

 

第2子

来年予定

扶養

 

子供の教育・進路

氏名

保育園・幼稚園

小学校〜高校

大学

財前 翼(男)

私立

私立

医科系公立/下宿

第2子

私立

私立

医科系公立/下宿


収入

所得

所得の種類

給与所得

給与所得

働く期間  

現在〜65歳

現在〜34歳(第2子出産迄)

勤務形態  

勤務医

社員

現在の月額給与

58万円

32万円

賞与(年) 

140万円

110万円

年収(額面)  

836万円

494万円

定年退職年齢  

65歳

65歳

その他収入(アルバイト)

33歳〜45歳

500万

 

 

46歳〜56歳

200万

 

現在の支出

日常の生活費

500万/年

旅行・レジャー・余暇費 

100万/年

保険料   

58万/年

年間貯蓄額(昨年・あるいは1年間の貯蓄)

450万/年

その他継続的な支出

奨学金返済 (41歳12月まで)  

17万/年

学会費

15万/年

ローン関係

年初残高(万円)

返済期間

住宅ローン 金利0.875%(元利均等)

4785

68歳4月 (33年後)


自動車買い替え計画

現在使用の車の購入年度

4年前

何年毎に買い替えるか

7年毎

購入予定価格

500万円

今後の予定  

70歳まで買い換え、80歳迄乗る予定

4.財前先生の主な相談内容

このままの生活を続けていて、教育費の捻出・老後の生活に困ることはないのか?
妻は2人目の出産を機に専業主婦になる予定だが生活は成り立つか?
住宅ローンの繰り上げ返済はした方がよいのか?
本当に住宅の買い替えは可能なのか?
万一の場合の生命保険は充分なのか?
これらを検証するため、ライフプランシミュレーションを行いたい。

それでは次回は財前家の勤務医を続けた場合のライフプランシミュレーション(キャッシュフロー分析)を行ってみたい。

(文責)ファイナンシャルプランナー 松木祐司

執筆者紹介

松木 祐司   FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社 ファイナンシャルプランナー


CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
外資系損害保険会社・外資系生命保険会を経て、特定の金融機関に所属しない独立系ファイナンシャルプランナーとなる。
主にドクターとご家族のライフプラン実現のための、資産運用設計、保険設計、相続対策や医院経営のリスクマネジメントに取り組む。


【著書・寄稿】
得する保険の選び方 いまこそ見直そうあなたの保険 退職金がっちり運用 他
ジャミック・ジャーナル、クリニックマガジン、日本歯科新聞、日本経済新聞、 週刊東洋経済、 週刊エコノミスト、マネージャパン、 あるじゃん 他